子どもの頃から感じていた「生きづらさ」
私は子どもの頃から、ずっと「なぜ自分はこんなに敏感なのだろう」と思いながら過ごしてきました。
友達の何気ない一言で傷つき、先生の表情が少し険しいだけで「怒られた」と感じて胸が苦しくなる。家では、親の機嫌を読むことに必死で、安心できる時間があまりありませんでした。
周りからは「気にしすぎ」「弱すぎる」と言われることが多く、次第に「私は普通じゃない」「私が悪い」と思い込むようになりました。
大人になっても続く敏感さと自己否定
社会人になれば、きっと自然に変わるだろうと思っていました。けれど現実は違いました。
職場で注意されれば必要以上に落ち込み、人間関係では「嫌われたくない」と相手に合わせすぎて疲れてしまう。体が限界でも「迷惑をかける」と思って無理をする。
結局、子どもの頃と同じように「自分を押し殺して」生きている自分に気づきました。
HSPという気質を知って少し楽になった
そんなときに出会ったのが「HSP(Highly Sensitive Person)」という言葉です。人より刺激に敏感で、物事を深く考えやすい気質。特徴を読んだ瞬間「これは私のことだ」と思いました。
「私は弱いのではなく、生まれ持った気質なんだ」と気づいたことで、少しだけ心が軽くなりました。けれど、それでも説明できない生きづらさが残っていたのです。
もしかしてアダルトチルドレン?
そのときに出会ったのが「アダルトチルドレン」という概念でした。幼少期に安心できる家庭環境を持てなかったり、親の期待に応えようと頑張りすぎたりすることで、大人になっても生きづらさを抱える…そんな考え方です。
私は小さな頃から「いい子でいなければ」と思い込んでいました。欲しいものを我慢し、親に叱られないように笑顔で過ごし、期待に応えるために必死でした。
その延長線上で、今も「人に合わせ、自分を後回しにする」クセが抜けないのだと気づきました。
気づいたことで変わり始めたこと
この理解は衝撃的でしたが、「私が弱いからではなく、背景があったからなんだ」と思えるようになりました。それだけで自己否定が少しやわらぎました。
最近は、疲れたら「休んでいい」と自分に言い聞かせる練習をしています。相手に合わせすぎず、小さな本音を口にしてみる。その積み重ねで、少しずつ心が軽くなってきています。
同じように生きづらさを感じている方へ
HSPの気質やアダルトチルドレンという背景は、人によって大きく違います。ですが「自分のせいじゃない」と理解できるだけで、心が楽になることがあります。
生きづらさはすぐには消えなくても、向き合い方を知ることでやわらぐ。そしてあなたは決して一人ではありません。私自身、その気づきが希望になっています。